疲れましたか ?

ある時、とても腕の良い木こりが木材商人のところへやってきました。このきこりは1日に沢山の木を切ることが出来たので、主人は喜んで彼に十分な報酬を与えました。そこで彼はこの主人の元で更に精を出して一生懸命に働くことにしたのです。初日、木こりは18本の木を切りました。主人は彼の仕事に大満足してこう褒め称えました。

「素晴らしいね。明日からもよろしく頼むよ。」

そう励まされた木こりは主人の期待に応えようと、次の日更に仕事を増やしました。しかし、二日目は15本しか切れなかったのです。三日目、少し焦った彼は昨日の分を取り戻そうと日が暮れるまで汗水流して木を切り続けましたが、それでも切れたのは10本だけでした。日を追うごとに切る本数が減っていき、木こりは思いました、きっと体が疲れているからに違いないと。そこで彼は主人のところへ行きこう謝りました。

『すみませんご主人様、僕は毎日一生懸命切っているのに、日に日に切れる数が減ってしまいます、なぜなのか僕にはわからないんです。』

すると主人はこう尋ねました、「木こりよ、最後に斧を研いだのはいつだい?」

木こりは答えました、「斧を研いだ日ですって?木を切ることに忙しくて斧を研ぐ時間もありませんでしたよ!」

この物語について考えてみましょう。

私達の人生も同様です。日常生活ではこの物語のように斧を研ぐ時間もないほど忙しい時があります。日々忙しさだけが増していき、これまでのような幸せな時間は減っていってしまいます。それはどうしてでしょうか。自分自身の感覚を鋭く研ぎ澄ますことで、より効率の良い生活が送れるということ忘れてしまっているのです。仕事量を増やすことが間違いなのではありません。ただ忙しさのあまり大切なことを省くべきではないのです。例えば、私生活や他人への気遣い、本を読む時間、そして心を休ませるための瞑想などです。鈍くなった斧のように、疲れた心身では仕事もはかどらず、イライラしてさらに疲れてしまいます。ですから私達にはリラックスする時間が必要です。それは心と体に活力を与え、幸せな生活を送るためなのです。

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