瞑想にはどんな効果がある ?
健康面における瞑想の利益
健康でなければ、他のあらゆる成功も全く意味を為さないものになります。しかし、現代社会においては、幸福にとって必要なこの単純なことを忘れてしまいがちです。過度な競争社会において幸福を追求していくと、健康を害してしまうことになりがちです。平均寿命は長くなっているという話ですが、新しい病気は増える一方で、その中には症状が複雑で、対処がとても難しいものもあります。がんやエイズ、ストレスによる精神病などがその例で、幸福の追求には絶えざる医学の発展が必要だということになります。しかし、精神病の構造に関する最近の研究では、仏教が数千年も前から既に行ってきた治療方法が有効であったということが発見されました。特に瞑想は、個人で気軽にできる自己治療法であると言えます。
人間は肉体(実体がある)と心(感受作用、表象作用、意志作用、認識作用から成っている)の二つから成っているということになり、健康ということは、肉体と心の両方が健康であるという状態を指します。 しかし「病気」に関しては、肉体にも心にも起こりえます。
瞑想によって心の健康を得たなら、身体の健康も同時に良くなっていきます。つまり、幸福な生活は身体の健康のみではなく、心の明るさ、清らかさからも成っているということになります。心に決断力とやる気があるなら、身体も強くなっていくでしょう。身体に病が無くても、心に病があったなら、その人はやがて病気になるでしょう。本当の意味での健康とは、身体と心の両方のバランスの取れた健康を指しています。