タイ瞑想センター長:ティッサロー比丘

私はティッサローと申します。「ティッサロー」という名は法名であり、古代インドのパーリ語に由来しております。本名はタイ語で「トゥンティップ・プラ・タナウット」と申します。

法名とは、出家をする際に「僧戒師」より授かる名のことです。僧戒師とは出家の許可を与える僧侶のことであり、出家にあたっては必ずこの僧戒師に願い出なければなりません。

法名も本名も非常に長いため、タイでは親しみを込めて単に「お坊さん」、タイ語で「ロンピー」と呼ばれております。

子供の頃は、自分が僧侶になるとは想像もしておりませんでした。当時は科学への関心が高く科学者を目指していましたが、当時タイで有望視されていた医師とエンジニアという選択肢から、エンジニアの道へと進みました。

しかしある日、「自分は本当にエンジ二アになりたいのだろうか」と心に問いかけました。その結果、私が真に求めているものは高い地位や富ではなく、「心の平和から生まれる幸福」であると確信したのです。

その心を生み出すためには、瞑想が必要でした。深い瞑想の実践と親孝行のため、大学の夏休みに短期出家制度に参加いたしましたが、修行を通じて僧侶の生活の素晴らしさに感銘を受けました。それを機に大学を中退し、僧侶としての生を全うする道を選びました。

僧侶となって5年目、ヨーロッパ留学の奨学金を得る機会があり、まずは英語を習得するためにシンガポールで学んでおりました。その最中、偶然にも日本への留学の打診をいただいたのです。「留学先はどこであっても厭いません」とお答えした結果、ヨーロッパではなく日本へ赴くこととなりました。

日本では日本語学校で2年間語学を修め、その後、駒澤大学にて仏教を学びました。大学を卒業するタイの僧侶の大半は帰国いたしますが、私は日本を深く愛するようになり、この地に残ることを希望いたしました。幸運なことに、ちょうどお寺の環境が整い、宗教ビザの発給を受けられたため、卒業後も日本に留まることが可能となりました。

2001年に来日し、今年(2026年)で25年目を迎えます。現在は東京都荒川区の寺院(4階)にて、「タイ瞑想センター」のセンター長を務めております。日本語はまだ至らない点もございますが、平易な表現で指導を行っておりますので、お近くの方はぜひ瞑想にお越しください。

現在は、さらなる語学力向上のためにも、日本語で皆様に瞑想のテクニックをお伝えしております。ご興味のある方は、ぜひ私のコースにご参加いただけますと幸いです。

当初はヨーロッパ留学を目指していた私が、一度も現地を訪れることなく、今では日本に定住しております。最近では、ヨーロッパを旅された日本人の方々から旅情溢れるお話を伺うのが楽しみの一つとなっております。
どうぞよろしくお願い申し上げます。